間もなく発効する米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)により、米国企業は、コロナウイルスによる事業停止の影響が収まっていないうちに、別の衝撃に直面することになる。
北米自由貿易協定(NAFTA)に代わるUSMCAについての良い点は、3年以上にわたる交渉を経て、ようやくこの地域の貿易に確実性がもたらされるという点だ。それによって投資が復活し、誰もが待ち望んだ安定性につながる。
悪いニュースは、USMCAに対する企業の意識レベルと7月1日の発効に向けた準備レベルが心配なほど低いことだ。驚くほど多くの企業が、この協定について「NAFTA 2.0」と考えており、旧協定の改訂版に過ぎないと考えている。